謙虚さって大切なの？

謙虚って大切？

 
 　日本人は『謙虚』だとよく言われています。昔から学校や親から「謙虚な人になりなさい」と教育されてきたのではないでしょうか。
 
　確かに謙虚であれば人間同士の余計な争いやいざこざは避けられますし、相手の気分も良くなります。そして、他人からの好感度が上がれば、その分味方も増えますし自分が困っている時に助けてもらい易くもなります。
　それに、実力のある人や成功している人の『謙虚さ』というのはカッコいいですよね。イチローや羽生が「ワイ、天才やからｗ」と言ってたら多分日本人から嫌われていたと思います。
 
　『謙虚』という言葉は道徳的であるという印象が強いですが、こうして見ると結局は自分の利益の為だったり、自分を良く見せようとする戦略の様に思えます。では自分の利益の最大化の為には常に謙虚になっていればいいのかと言うと、そんな事もないと思います。
 
 

『謙虚』の反対は？

　謙虚の反対語は何でしょうか。「謙虚　反対語」で検索してみると「横暴」「傲慢」「高慢」と出てきました。では「傲慢」さは人間関係では不必要なのでしょうか。
 
　面接やセールスなんかで、謙虚になってたらまず間違いなく自分の利益にはならないでしょうね。面接なんかで「私なんか何も出来ないですし、たいした人間じゃないですよーｗ」て言ってたら絶対に採用されないですし、セールスで「この商品はたいした事ないです。これ買うくらいならドラゴンボール実写版買って見たほうが有意義です」とか言ってたら絶対に買ってもらえないです。
 
　それに、人によっては謙虚さによって嫌われてしまう場合もあります。
　確かに実力のある人の謙虚さはカッコいいですが、無能な人が「私なんてたいした事ないですよ(笑)」とか言ってたら「黙れ」「ウザイ」「毎時80kmで走るトラックに轢かれる等して死ね」という反応が返ってくるのは目に見えてます。
 
　時と場合によって「謙虚」と「傲慢」は使い分ける必要があります。
 
 

結局、謙虚さって必要なの？

 　私は『謙虚』というのは道徳的美徳的価値などなく、自分の利益のために提示する商品であるという認識でしかないです。
　特に日本では謙虚な人が好かれやすい傾向にあります。初対面の人には、とりあえず謙虚さを見せておけば、まず間違いなく好印象を与えられます。
　ありていに言えば、日本人は「チョロい」のだと思います。何も考えずにとりあえず謙虚さを演じておけば味方になってくれます。
 
　貴方が、自分の暮らしを少しでも良くしたいと思っているならば、とりあえず嘘でもいいから謙虚さを演じておけばいいと思います。それだけで味方も増えて生きやすくなるのですから。これが所謂、賢い生き方ってやつです。